東京都台東区東上野の銭湯「寿湯(ことぶきゆ)」長沼雄三さんインタビュー

東京都台東区東上野の銭湯「寿湯(ことぶきゆ)」長沼雄三さんインタビュー

上野と言えば動物園にアメ横、オフィス街に飲み屋街と、下町な雰囲気に都市の機能も詰め込まれた地域です。
銭湯も同様に、浴室の限られたスペースのなかで湯舟やカランを配置し、脱衣場に必要なロッカーを用意し、屋外にも薪置き場や水のタンクなど様々なものが詰め込まれています。
今回うかがった寿湯は時代に合わせたリニューアルをおこない、もとあったものをうまく活用して敷地を大きく使い切っている銭湯さんです。


「寿湯」の歴史について教えてください。

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寿湯は昭和27年に建設されました。昭和35年に初代が建物を購入してから私達一族での経営がスタートしました。
しばらくの間初代が経営したのち、平成13年まで初代の弟が経営。それ以降は私が経営する現在の体制になりました。
平成14年にフロントとロビー、平成17年に浴室を改装、平成22年に男性露天風呂を拡張し、現在の設備になりました。


こちらのお店の最大の特徴と言えば、男湯の大きな露天風呂ですよね!なぜつくろうと思ったのですか?

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平成17年の改装のときは、男湯で現在水風呂としてつかっている湯舟だけつくりましたので、男湯はかなり手狭でした。 その頃、燃料は薪と重油でしたが、薪がなかなか調達できず重油の比率が高くなりました。平成20年に重油の価格が高騰したとき、薪切りの従業員さんの人件費と重油代を考えると、燃料をガスに変えても大差がないのでは…と考えたんです。
薪切り場と薪置き場が必要なくなったため、その跡地が露天風呂に生まれ変わったわけです。大きい露天風呂が男性にしかないのは薪切り場、薪置き場の位置の関係です。


ガス化によって生まれたスペースを活用しているのですね。あわせて露天のスペースには塩サウナと洞窟水風呂もできましたね。

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もともと倉庫だったところを湿式の塩サウナに改装しました。内風呂にもサウナがあり、同じものをつくっても面白くないと思ったので、サウナのタイプは変えました。


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洞窟水風呂は重油タンクを置いていた小屋を改装しました。本来この小屋は倉庫に使おうと考えていたのですが、工事の業者さんから「ここも浴室にしたほうがいい」という提案を受けて水風呂をつくることにしました。


どちらも再利用で生まれ変わっているのですね!露天風呂拡張の経緯は「平成17年の改装で手狭になったから」とのことですが、男性脱衣所が2階建てになっているのもその理由からでしょうか?折上格天井をこんなに間近でみることなんていままでなかったので感激です!!

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そうです。この2階はフロントから上がれる休憩所にしようと考えていたのですが、男湯が手狭になったため脱衣場としてつかっています。あとから作ったわけではなく、もともとあった2階を活用しています。
確かに天井がこんなに近くで見られる銭湯はなかなかないでしょうね(笑)



寿湯のホームページで「銭湯の常識を超える」ということばがありますね。脱衣所のアメニティも銭湯にないものを取り入れたいということで充実しているのでしょうか。

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アメニティに関しては、都内にもスーパー銭湯が増えてきているので、銭湯の範疇を超えてそういった施設のレベルにあわせたいと考えています。


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ほかにもロビーにインターネットサービス、携帯の充電器、軒先に自転車の空気入れを置いたりしています。
他で見かけない、きめ細やかなサービスをおこないたいという気持ちからです。

開店時間が12:00からと早いのも「銭湯の常識を超える」ということなのでしょうか?

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できるだけ長くお店を開けて利便性を高めたいという思いから、平成17年の改装以降12:00オープンにしています。 上野は旅行者のかたも多く12:00からのオープンでもお客さんはいらっしゃいますね。


イベントも頻繁に実施していますね。

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今年に入ってから1月はリンゴ湯、2月はチョコレート湯、3月はじゃばら湯をおこないました。
今度の4月は土佐文旦湯(ぶんたん。柑橘系の果物)を実施し、先着800名様に土佐銘菓浜幸の「かんざし」をプレゼントしました。
今後も毎月なにかしらのイベントを実施したいと思っていますし、単発ではなく、長期的なイベントもやってみたいと考えています。


最後に読者のかたへメッセージをお願いします。

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銭湯文化を残すためにも、子供や若い人に来てもらいたいですね。特に親子で来てもらって湯舟でいろんなことを話してもらいたいです。それが実現するように、湯舟のお湯もぬるめに設定しています。
「銭湯に来て子供と話して、子供が算数が得意だと初めて知った」なんて話もききます。親子の対話の場としても銭湯を活用していただきたいです。


風呂デューサーの取材メモ

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都会のどまんなかで開放的な露天風呂にはいれる銭湯さんは貴重です。物販や無料のアメニティもありますので、仕事帰りにもさっと楽しむもよし、がっつり入りたいかたにはサウナも露天もあり、楽しみかたに幅があります!
脱衣所の2階、大きな露天風呂はどちらも男性側のみの設備となりますのでお気をつけください。
(記者:風呂デューサー 毎川直也)


東京都台東区東上野の銭湯「寿湯(ことぶきゆ)」

住所:東京都台東区東上野5-4-17
TEL:03-3844-8886
最寄駅:東京メトロ銀座線 稲荷町 徒歩2分
営業時間:12:00~25:30 (最終受付25時5分)
定休日:第三木曜 (12月は休まず営業)
設備等:薬湯 / サウナ / 露天風呂 /
東京都台東区東上野の銭湯「寿湯(ことぶきゆ)」の取材記事はこちら

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