銭湯消しゴムハンコ作家「十四三(としぞう)さん」インタビュー

銭湯消しゴムハンコ作家「十四三(としぞう)さん」インタビュー

消しゴムで「ハンコ」をつくったことがあるかたは多いのではないでしょうか?
小さい頃から銭湯に通い、銭湯が好きで銭湯の消しゴムハンコを制作している「十四三さん」とお会いできました。
消しゴムという小さな枠に彫られたハンコ。そこにはアツイ人柄が溢れ、銭湯の歴史が彫りこまれていました。


銭湯にはまったきっかけを教えてください。

銭湯消しゴムハンコ作家「十四三(としぞう)さん」インタビュー1

小さい頃は毎日銭湯に通っていたので、幼少期から親しみはありました。
家風呂ができてからは、行きたい気持ちがありながらも友達とたまに行くくらいで、銭湯にはしばらく行っていませんでした。
転機は結婚して北千住に住むようになってからです。知らない土地で最初は「北千住ってどこだよ!?」という感覚でしたが、行ってみると銭湯がたくさん!当時は北千住の駅を中心に、徒歩圏内で15軒の銭湯があって、久しぶりに銭湯をまわりました。同時にまちそのもののおもしろさも感じるようになりました。
そのときに出会ったのが町雑誌「千住」です。文章を投稿していくうちに、いつの間にか「千住」をつくる側になりました。そこでの活動がきっかけで庶民文化研究所の町田忍さんと出会い、ますます銭湯の魅力にはまっていきました。


なぜハンコを彫るようになったのですか?

簡単な作業でなにかを印刷できるという感覚が、何となく好きでした。
本格的に彫ろうと決意したのは、ナンシー関さんの消しゴム版画展を見て圧倒されたことですね。
そこからつくりかたを調べて自分でつくるようになりました。
なにをテーマに彫るかと考えたときに、やはり銭湯だろうということで、銭湯に関わる人の似顔絵ハンコをつくるようになったんです。


ひとつつくるのにどれくらい時間がかかるのでしょう?

銭湯消しゴムハンコ作家「十四三(としぞう)さん」インタビュー2

早ければ2時間程度、難しいものだと5時間かかったものもあります。
女性だとね、プラスアルファしたり(笑)時間がかかることもありますね。
いままでで一番時間がかかったのは半年かけたものもありますよ。


半年ですか!?

ハンコをつくるときはまず、原画を書くんです。似ているアングルを探すので決定までに時間がかかったんですよ。
その原画にご主人の人柄、雰囲気がのってこないと何度も描き直します。
一度彫りあがってから細かい修正をいれては押して、また修正して押してみてから直しを入れる…という工程を何度も繰り返して完成します。


もし失敗して彫りすぎたら…ゼロからなんですよね?

そうですね、ゼロからです。
でも彫りすぎてしまったからゼロからつくり直すなんてことはほとんどないです。
修正して直してもまったく似てこない!やり直し!という彫り直しが多いですね。


展示会はよく開催しているのでしょうか?

銭湯消しゴムハンコ作家「十四三(としぞう)さん」さんインタビュー3

今回で4回目です。 最初は北千住のタカラ湯さん、次に神保町の喫茶店「ラドリオ」さん、そして平成25年に尼崎で開催されたニッポン銭湯王国展。4回目にここ、大黒湯です。
今回から新しく、ホーロー看板を作成しています。看板は徹底して精巧に、細かく彫りこんでいます。


銭湯消しゴムハンコ作家「十四三(としぞう)さん」さんインタビュー4

こちらは尼崎ニッポン銭湯王国展の展示です。



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こちらがラドリオでの展示です。
ウィンナーコーヒーを日本で初めて提供したお店ということで、ウィンナーコーヒーハンコを彫りました。


今後も展示会は開催して行くのでしょうか?

開催していきますよ。私の目標は銭湯消しゴムハンコで飯を食っていくことですから!
展示会以外にも、最近は銭湯のイメージハンコ作成を請け負っています。


十四三さんにとって、銭湯の魅力はなんでしょうか?

銭湯消しゴムハンコ作家「十四三(としぞう)さん」インタビュー6

銭湯ごとに千差万別であることだと思います。古い美術的なおもしろさがあるところもあれば新しさもある。そして東京と大阪で傾向が違うように、エリアごとの違いもある。バラエティに富んでますよね。
あと、シンプルに大きい湯舟に入っていると気持ちがいいですよね。体温が上がると免疫力も上がって健康にもいいですし。銭湯に行くようになってから、風邪はほとんどひかなくなりました。


銭湯を愛する読者の皆様にメッセージをお願いします。

個人的に思うことですが…とくに若いかたで銭湯のことを「温泉」と言っている人をよく見かけます。銭湯で温泉が湧いているところはありますが、本来銭湯と温泉は違います!ごっちゃにしないでほしいなぁと思いますね(笑)
一般のかた、ぜひ銭湯に行ってください!それだけです。マニアのかた、営業の邪魔をしないように銭湯のかたとつきあってほしい…と思いますね。


風呂デューサーの取材メモ

銭湯消しゴムハンコ作家「十四三(としぞう)さん」インタビュー18

銭湯の歴史は銭湯を経営してきた人の歴史でもあります。その人柄をハンコに込める十四三さんも、銭湯の歴史の継承者だと感じました。
近いうちに近くの銭湯で展示会が開かれるかもしれません!
(記者:風呂デューサー 毎川直也)

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