大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」渡辺孝司さんインタビュー

大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」渡辺孝司さんインタビュー

大田区東蒲田の銭湯、「大正湯」のご主人、渡辺孝司さんにお話をうかがいました。
昭和9年から続く長い歴史と、その間燃料は薪をメインにお湯をつくってきた銭湯さんです。
少なくなった薪銭湯のこだわりを聞きました。


「大正湯」の歴史を教えてください。

大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」渡辺孝司さんインタビュー1

祖父が新潟から出てきて、三軒茶屋の風呂屋を借りたのが始まりと聞いています。
昭和9年にこの地にもともとあった大正湯を買い取り、営業を始めました。
小さい頃は私の父は会社員をしながら店の手伝い、母は番台に座っていました。
昭和59年にサウナをつけて湯舟を改装し、昭和62年に番台形式からフロント形式に変更しました。


休憩スペースは地面が一部ガラスで、床下の池が見えますね。

大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」渡辺孝司さんインタビュー2

私の父のアイディアです。
床をガラス張りにして下の池が見える仕掛けを、京都の料亭で見たのだそうです。それを採用しました。
もちろんただのガラスではなく強化ガラスを使っています。当初はみんな珍しがっていましたね。今でもお客さんに「乗っても大丈夫ですか?」と聞かれることがあります(笑)



大正湯のこだわりを教えてください。

大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」渡辺孝司さんインタビュー3

薪でお湯を沸かしていることですね。廃材を引き取って燃料として使っています。お湯が柔らかいといった声をいただくことがあります。
燃料費がかからないので経費削減の効果もかなり大きいですよ。



露天風呂もありますよね。

大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」渡辺孝司さんインタビュー4

女性浴室にだけ露天風呂がついています。昭和62年の改装の際に設置しました。
男女入れ替えにして男性も入れるようにすることは考えていたのですが、貸ロッカーの関係で女性のみの利用になっています。



薪を燃やすのは大変ではないですか?

大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」渡辺孝司さんインタビュー5

大変なのかもしれませんが、そのリズムで慣れているので苦には思わないですね。
体を動かさない休みの日は、逆に変な感じがします(笑)



夏場は大変そうですよね。

夏場は暑さが大変です。薪を適当な大きさにカットするのも大変な作業です。でも冬場はお湯の温度が上がりにくく、燃やす量も増えます。夏より冬のほうが大変なんですよ。


薪を燃やすコツや技はありますか?

燃料効率を上げるには、薪を手前にくべることがコツです。
釜に熱風がとどまる時間が長くなるので、効率よくお湯を暖めることができます。


薪で湯を沸かすことで、困ったことはありますか?

大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」渡辺孝司さんインタビュー6

一つは煙ですね。どうしても煙をゼロにすることはできないんです。
近年は高層の建物が増えてきたので、風向きや風の強さによってはそういった建物へ煙が行ってしまうこともあります。
もう一つは廃材の入手が難しくなったことです。景気が悪くなってから特にですね。
薪の残量を見て、あと何日くらい持つか計算して、この日までに薪が入ってくるかな…と冬場は心配することもあります。


昔と今で変わったなぁと思うことはありますか?

大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」渡辺孝司さんインタビュー7

昔はお湯熱めじゃないと文句言われたもの。今は熱いとお客さん来なくなりますね。
今ではお年寄りのほうが埋めている(水を足して湯舟の温度を下げること)イメージがあります。



熱すぎる湯が体に良くないという報道も増えましたし、お客さんのお湯への知識も増しているんですね。

そうですね、自分の体を考えて、ということでしょうね。
あとは銭湯のイメージである、昔ながらの頑固親父も減りました。埋めにくい状況ではなくなったかもしれませんね。



店の運営のしかたや、渡辺さんの気持ちといった点で変わったことはありますか?

大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」渡辺孝司さんインタビュー8

うーん…変わらないですよ。
祖父からも父からも「絶えず清潔に、絶えずキレイに」という教えを守っています。



このカエルはなんですか?

大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」渡辺孝司さんインタビュー9

ガリウム石が発するラジウムの効果で「若返る」ってことですね。
私の洒落じゃありません、釜屋さんが言っていました笑。
よく見ると子カエルが背中にいるんですよ!



ショルダーマッサージとは面白いですね。

大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」渡辺孝司さんインタビュー10

これも釜屋さんが新しくつくってみたということで、取り付けてみました。
まわりのチェーンは飛び出した水が跳ね返って他の人にかからないようにするためのカーテンです。



風呂デューサーのインタビューメモ

排水溝のふたには是非注目してほしいです。カエルを置いた釜屋さんの遊び心が光ります。
また、女性浴室には露天風呂があります。日替わりはないので、完全に女性しか入れません。その写真はこのインタビューで初公開かもしれません。
(記者:風呂デューサー 毎川直也)


【大正湯】
住所:東京都大田区東蒲田1-21-6
TEL:03-3731-6944
最寄駅:京急蒲田駅
営業時間:16:00 ~ 24:00
定休日:金曜日
設備等:サウナ / 露天風呂 /

大田区東蒲田の銭湯「大正湯(たいしょうゆ)」の取材記事はこちら

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