武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー

武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー

吉祥寺というと、「住みたい街ナンバーワン」「若者の街」というイメージが強いです。「新しい街」であるのではないでしょうか。
それはすなわち、新しい住居が多い、内風呂普及率が高い。ということに言い換えられます。
吉祥寺にももちろん、銭湯があります。今回は吉祥寺本町の弁天湯にうかがいました。


「弁天湯」の歴史について教えてください。

武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー1

私は3代目で、初代の祖父は石川県能登町から大田区の銭湯に従業員として出てきたと聞いています。
独立を目指していましたが、当時は戦争中でうまく進まなかったようです。
戦後、吉祥寺エリアも大きな被害を受けましたが、市営浴場が一軒だけ残っていました。
それが民間に売りに出され、昭和21年に初代が買い取り、「寿湯」として営業を始めました。
その浴場がとても繁盛し、2店目ということでここに弁天湯をオープンしました。


弁天湯は2号店なのですね。

武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー2

はい。もともとは今、東急デパートがあるエリアにあったのですが、昭和42年、デパートを再建するにあたって移転しています。寿湯は現在廃業しています。


弁天湯についてインターネットで検索すると「風呂ロック」という言葉ができますね。

武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー3

甥っ子が主体となってやっていたイベントです。今はこちらでは開催していません。


イベントの影響で銭湯利用の若者は増えたのではないですか?

武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー4

う~ん…弁天湯の存在を参加者のかたに知っていただくことはできたと思いますが、直接お客さんが増えたかというと何とも言えないですね。
東京ドームに野球観戦しに来る人と、ロックコンサートを聞きに来る人の目的が違うのと同じじゃないでしょうか。


浴室の背景画は震災支援モードに切り替わっていますね。

武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー5

背景絵師のかたが福島県飯館村の出身で、原発事故の影響で疎開を余儀なくされた村の人々へのメッセージを込めています。



この背景画、よく見ると浮き出ているところがありますね。

武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー6

以前、壁の中に埋め込んでいた冷暖房用のパイプを修理したのですが、また壁に埋め直すのも面倒なので、外付けに変更しました。そのパイプの上に背景画が書かれているので、浮き出て見えています。


以前はテルマエロマエのヴェスピオス火山が描かれていた時期もありましたよね。

武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー7

風呂ロックを企画していた人からの持ち込み企画でした。テルマエロマエがブレークする直前でかなりのマスコミ関係者が取材にきました。話題にはなりましたね。

吉祥寺の土地柄のようなものを感じることはありますか?

武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー8

風呂屋をやっているうえで感じたことはないですね。多摩地区は内風呂の普及率は99.9%と言われています。そんななかでお客さんが銭湯に来てくれるのは、内風呂があっても銭湯の良さを知っている、銭湯が好きがいるからだと思っています。


各家庭内風呂を持っているということですね。終戦直後はどういう状況だったのでしょう。

武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー9

昭和23年頃、内風呂普及率は35%でした。武蔵野市には当時28軒の銭湯がありました。内風呂がない人は単純計算して一軒当たり約2000人。それほどのニーズがありました。風呂に入るのが2日に1回でも1日1000人近いお客さんが来ていたことになります。


そこまでの人が入っている浴室が想像できないですね…現在は若い人の利用は多いのでしょうか。

武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー10

とりたてて多いわけではないですが、若いお客さんももちろんいますよ。
隣に高校があるので、合宿シーズンや学園祭シーズンの時は多いですね。


読者のみなさまにメッセージをお願いできますか?

武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」三江正徳さんインタビュー11

銭湯にくる人は家にお風呂がない人、というイメージが強いかもしれません。
しかし、内風呂が99.9%普及して、家に風呂があっても銭湯に良さを感じて、来てくれる人がいるのです。銭湯は贅沢な時間の過ごし方だという考え方です。一度銭湯にきてもらって、その贅沢さを経験してほしいです。


風呂デューサーの取材メモ

銭湯に入ったことがない人が増えているということは、入ってみることによっていままでにない捉え方が生まれるかもしれない、ということでもあります。

そのきっかけが風呂ロックであり、ヴェスピオス火山でありテルマエロマエなのではないでしょうか。 「銭湯の良さ」というものは一人一人で異なり、決まった定義付というものはないのでしょうね。
(記者:風呂デューサー 毎川直也)


【東京都武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」】

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-27-13
TEL:0422-22-8307
最寄駅:中央線 吉祥寺 徒歩7分
営業時間:15:40~23:00
定休日:木曜
設備等:コインランドリ / 駐車場 / 薬湯 /
東京都武蔵野市吉祥寺本町の銭湯「弁天湯」」の取材記事はこちら

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