日本健康開発財団 主任研究員 後藤 康彰さんインタビュー

今回は「日本のお風呂・温泉文化」で「人類の寿命を延ばしたい」とマジメに考えている、温泉医科学研究所主任研究員の後藤康彰さん(日本健康開発財団)に、お話を伺いました。

「日本のお風呂・温泉文化」で「人類の寿命は延びる」のでしょうか。

エビデンスは確立されていませんが、可能性はあると思っています。
日本人は世界で最も長寿な民族の1つですよね。その要因には、もちろん「バランスに優れた日本食」、「卓越した医療制度・技術」も大きいと思いますが、個人的には「お風呂に浸かる習慣」も貢献していると考えています。

そもそもそのように考えるようになったきっかけは?

日本健康開発財団 主任研究員 後藤 康彰さん

日常的に「あたたかい湯船」に浸かる民族は日本人くらいしかいないからです。
「湯船に浸かる」最大の効果は、温熱効果です。血流が促進すると、身体のすみずみまで酸素を送り込むことができ、老廃物を洗い流します。つまり、毎日お風呂に入ることで、身体をリフレッシュすることができるのです。これを日本人だけがしている。
それに、日本の温泉は世界で最も豊富で楽しく活用されているのに、世界の人々には知られていないのが実情です。この状況も打開したい。
近年西洋では東洋の伝統的なものが脚光を浴びていますよね。インドの「ヨガ」、中国の「気」はともに全世界的に周知されています。日本の「お風呂・温泉」も同じくらい評価されるための活動をしたいなと。

具体的にはどのような活動を?

現代では、科学的な証拠のないものは信じてもらえません。「温泉医科学研究所」では、「お風呂・温泉」に特化した医科学的研究をすすめています。
たとえば、「湯船に浸かる入浴」、「シャワーだけですませる入浴」が心身にどのような影響を与えるか・・などをテーマとしています。「湯船に浸かる入浴」を続けた方が「健康を維持できる」なんてエビデンスがつくれると、「お風呂」に対する世界の見方が変わるわけです。
もちろん、われわれだけでは限られた研究しかできませんので、国内外の様々な分野の研究者や温泉地、企業、自治体とも連携をして活動を目指しています。
温泉地への滞在がもたらす効果・・などもエビデンスをつくることができれば、日本の温泉への評価も必ず高まるはずです。

温泉医科学研究所ホームページはこちら

ゴールはどのあたりに設定されてますか?

世界中の人々が「ごくらく、ごくらく」と唱えながら(笑)、毎日お風呂に入っていることでしょうか。そのためには、「湯船・洗い場」が別々になっている日本の浴室空間も輸出することが必要になりますね。

もちろん、海外から日本の温泉への訪問者も飛躍的に増えることになるでしょう。
テクノロジーに基づいた製品を輸出してきた日本が独自の文化を輸出する。「人類の長寿で豊かな暮らし」に日本が貢献する。わくわくしませんか?

「温泉利用指導者」、「温泉入浴指導員」も養成されているようですが。

日本健康開発財団 主任研究員 後藤 康彰さん

日本健康開発財団で、厚生労働省の定めたカリキュラムに準拠した講習を実施しています。平成25年2月現在で「温泉利用指導者」は約400人、「温泉入浴指導員」は約4,600人いらっしゃいます。「温泉利用指導者」は年1回(10月)、「温泉入浴指導員」はほぼ年6回開催されています。
詳しくは、日本健康開発財団のホームページにも掲載されています。

どのような方が受講されますか?

ざっくりですが、温泉・お風呂を趣味にしてらっしゃる方が半分、温泉・入浴に関わるお仕事をしてらっしゃる方が半分になります。最近は、温泉ソムリエを習得された方の受講も多くなっています。
基本的に「温泉・お風呂」に意識の高いみなさんが集まってらっしゃるので、お一人お一人の活動はもちろんのこと、彼らの力が合わされば、日本のお風呂・温泉も元気になるはずです。
「温泉利用指導者」「温泉入浴指導員」同士の交流機会も設けていこうと思っています。

後藤さん自身についてお聞かせください。

後藤さん自身が実際に健康のためにやっていることはありますか。

なるべく毎日湯船に浸かるように心掛けています(笑)。
健康への効果も期待しますが、なにより気持ちいい。

趣味でもありますが、普段の移動はたいてい自転車にしています。通勤で片道10km、食いしん坊なのでランチにいろんな店をまわるのにも重宝します。 ランチは年間150件くらいは新しいお店を試して回ります。
・・ってそれは健康と関係ないか(笑)。
なにかモチベーションになるものをみつけると、運動も継続できると思いますね。

海外の温泉もいってらっしゃるようですが。

海外に出かける機会があれば、なるべく立ち寄るようにしています。
イスキア島(イタリア)の海中温泉ソルジュート、カリフォルニア(アメリカ)のワイナリーに囲まれたカリストガ、クラビ(タイ)のジャングルの渓流がそのまま温泉のクロムトンなどが印象的でした。


自宅のお風呂のこだわりはありますか。

痛いところをつかれました(笑)。
普通のユニットバスです。お風呂に入る時間も温度も決めていません。
最近お風呂好きの方と知り合う機会も多いのですが、「お風呂の空間」をほんとに楽しんでらっしゃいますねえ。
そういう意味では、僕自身「お風呂初心者」だと痛感する今日この頃です。
「こんな楽しみ方があるんだよ」・・というのを是非ご教示ください。

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