大田区の温泉銭湯「大田黒湯温泉 第二日の出湯」インタビュー

大田区の温泉銭湯「大田黒湯温泉 第二日の出湯」インタビュー

大田区西蒲田の温泉銭湯「改正湯」の小林社長にご紹介いただいた、「大田黒湯温泉 第二日の出湯」の三代目、田村 純一さんにお話を伺いました。 第二日の出湯さんは、改正湯の隣り湯にあたり、大田区の黒湯の出る温泉と露天風呂の楽しめるお得な銭湯です。
大田区西蒲田の温泉銭湯「改正湯」小林社長インタビュー記事はこちら

「第二日の出湯」の今までの成り立ちを簡単に教えてください。

「第二日の出湯」の今までの成り立ちを簡単に教えてください。

上野稲荷町の「日の出湯」が本店で、大田区蒲田のこちらは「第二日の出湯」になります。
「日の出湯」は、明治10年くらいからあったと言われています。
昭和10年代の戦前か戦中に二代目が引き継ぎました。私が三代目で息子が四代目になります。
去年の5月まで「第二日の出湯」は息子がやっていて私は引退していたんですが、「日の出湯」の従業人が辞めることになり、息子が引き継ぐことになったので私がまた戻ってやっています。

昭和33年から「蓮沼温泉 第二日の出湯」という名でやっていたんですが、他にも「蓮沼温泉」という温泉があって、平成21年に分析ももう一度取り直して名前も新たに「大田黒湯温泉 第二日の出湯」になりました。

銭湯が繁盛していた頃の様子を教えてください。

繁盛していた頃はお客さんは一日に500人くらい来ていました。
従業員も一番多い時は女中さんが3人と番頭さんが2人ほどいましたよ。

現在のお客さんの数、従業員数、様子などはいかがでしょうか。

従業員は家族だけで、私と私の母と妻の3人です。
娘が近くに住んでいるので、妻の用事があるときなどは手伝ってくれています。

「第二日の出湯」はお客さんが1,000人入ってもいいように出来ているんですよ。ですが、今は東京都の平均の客数が約100人ですから繁盛期の10分の一です。
100名くらいだと、経費を引くと利益が出ないんですよ。それで廃業していく銭湯が多いんです。
今銭湯は、1週間に1軒づつ辞めているといわれています。大田区の銭湯は日本で一番多いと言われていますが、それでも多い時は100軒くらいあったのに今は30軒くらいに減ってしまいました。

「第二日の出湯」の1日のスケジュールを教えてください。

「第二日の出湯」の1日のスケジュールを教えてください。

大体お昼ぐらいから窯に火を入れます。うちは今でも薪も使ってるんです。
夕方まで窯の前で薪で火を焚いて、それからガスに変えます。
15時にお店が開いて、24時半にお店が閉まって、自分たちが風呂入って掃除して、3時頃部屋に戻ってきて就寝します。
お風呂に入らないと仕事終わったという気がしないんですよね。

薪はどこで仕入れるんですか?

薪は月に3回くらい川崎の方まで取りに行ったり、近くの大工さんにほんの少しですが木材を譲ってもらったりしています。 木材も廃棄するにはお金がかかりますから、風呂屋がただでもらいに行くんです。
風呂屋っていうのは昔からリサイクルの商売なんですよ。
家を建ててそれを壊して薪にして風呂屋が燃やして、燃やした灰は農家の人が持って行って畑に撒くというように無駄がありませんでした。
パレットっていう松で出来たフォークリフトの木材は良く廃材であるんですが、それは煙が出るので断っています。
住宅街ですからなるべく煙を出さないように心がけています。

露天風呂を作ったきっかけを教えてください

露天風呂を作ったきっかけを教えてください

10何年前に私の趣味で作ったんです。
私は肩こりがひどいのですが、カラスの行水でなかなか長くお風呂に浸かれなくて、いかに長い時間ゆっくり飽きないで入れるかというので作ったんです。
ところがこれが、窯から遠くてしかも銭湯としては少し大きめに作っちゃったので、なかなか温まらないんです。(笑)
ガスにするとガス代が結構かかっちゃう。
冬の露天風呂が気持ちいいんですけど、冬は経営者としてはやりたくないですね。(笑)
しかも1個しか作らなかったから「なんで向こうにしかないんだ?」ってお客さんに言われて、それじゃあ月の半分で交替にしようということで月の前半が女湯で後半が男湯にしました。
露天風呂は冬がいいんですよ。雪の日なんか最高ですね。季節の花が咲いたり、紅葉だとかつつじだとか時期によっていろいろ楽しめます。

銭湯経営をやっていて大変だったこと

一日の内で大変なのは掃除ですかね。肉体労働ですから腰を傷めます。人数が多くやっていた時代は良かったんですが、今は一人でやっていますから。

掃除も7~8年息子にやらせてましたから、5月に復帰して、夏の間は大したことないなと思っていたんですが冬場はやはり辛いですね。
仕事自体はそんなにつらい仕事じゃないんですが時間が長いのが大変ですかね。番台では何にも考えていないからあそこは休憩場所です。(笑)

銭湯経営をやっていて楽しかったこと

ないですよ。(笑)
だけど、この仕事は「いや」だけど「嫌い」じゃないです。

仕事以外での楽しみは何ですか?

仕事以外での楽しみは何ですか?

旅行が好きですね。気分転換やかみさんのストレス解消のためにも年に何回か行っています。
先日も浜名湖の方まで行ってきたんですが、12時までに帰ってこないと仕事に間に合わないものですから、朝が早くて、9時台の新幹線に乗らなきゃって慌てて帰ってきて、疲れに行ったんじゃないかって思いました。(笑)

「第二日の出湯」でのイベントはありますか?

月に1回お年寄りの健康体操だとかヨガ教室だとかを脱衣場でやってるんです。ヨガは先生に来てもらっています

「第二日の出湯」の今後について

木造の銭湯はもう作られないと思うのでここは残したいんですが、体力の限界もありますので難しいです。

期待するのは若い人たちがやっているお風呂屋さんですね。若い人たちは危機感を持ってやっていますからいろんなことにトライしています。
うちの息子もブログとかインターネットとかイベントとか色々考えてやっています。
私はパソコンはスイッチの入れ方すらわかりません。今年は少し覚えようかと思っています。(笑)
高齢者の方で足が痛いとか腰が痛いとか、そういう人に温泉銭湯をうまく利用して欲しいです。近所の人は特に。
遠い温泉にたまに行くくらいなら、歩いて行けるところに温泉があるんですから。
そういうのをうまく若い人にPRしてほしいですね。
ストレス解消には裸になって広いところへ行くのが一番というのが個人的な見解です。

【大田黒湯温泉 第二日の出湯】
住所:大田区西蒲田6-5-17
TEL:03-3731-7761
最寄駅:蒲田駅
営業時間:15:00~0:30
定休日:水曜日
設備等:コインランドリ / 薬湯 / 露天風呂 / 温泉


大田黒湯温泉 第二日の出湯の取材記事はこちら
台東区の銭湯「日の出湯」田村祐一さんのインタビュー記事はこちら

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大田黒湯温泉 第二日の出湯
「大田黒湯温泉 第二日の出湯」の公式サイトです。
日の出湯
田村純一さんの息子さんがやってらっしゃる台東区の銭湯「日の出湯」の公式サイトです。
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