東京都新宿区高田馬場の銭湯「世界湯」綾部晃充さんインタビュー

東京都新宿区高田馬場の銭湯「世界湯」綾部晃充さんインタビュー

高田馬場駅から徒歩10分程、早稲田通りから神田川へ抜ける小道にある大きなマンション。その1階が世界湯です。銭湯と言えば、地元のお客さんをメインに営業している印象がありますね。そんな印象を覆すグローバルな屋号です。店内も屋号に負けないグローバルな仕組みや設備が備わっています。
話はご主人から、写真は女将さんに写っていただいております。



普通のマンションかと思ってみていたら、立派な世界湯の屋号がありました。

東京都新宿区高田馬場の銭湯「世界湯」綾部晃充さんインタビュー1

全面改装は平成21年におこない、ビル型の銭湯に改装しました。
世界湯として営業を始めたのは昭和29年からです、私の父がここで銭湯を始めました。もともと谷中で私の祖父が営業していました。他にも日本橋、立川にも世界湯という屋号で銭湯がありましたが、いまはこの店だけになっていますね。


世界湯という屋号にはどのような思いが込められているのでしょう?

東京都新宿区高田馬場の銭湯「世界湯」綾部晃充さんインタビュー2

この店ができたときはちょうど戦後復興の時期で、世界の人々にも風呂に入ってもらいたいという思いがあったようです。



当時からグローバルな視点をお持ちだったのですね。背景画が海外の絵なのも、その思いからなのでしょうか。

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女湯のイグアスの滝、男湯のマッターホルンですね。世界湯だから海外の絵という意味合いはあります。きっかけは私の父が、知人が撮ってきたマッターホルンの写真に感動して、切り絵のようなかたちで表現していました。いまは四角いタイルで描いてあります。女湯は改装する前はナイアガラの滝でした。



その背景画の向かいには仕切られたブースのカランがいくつかありますね。

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オープンな空間を楽しみたい人もいれば、個人のスペースが欲しい人もいると思います。そのニーズに応えるために、改装前からあった仕切りブース席を引き継いでいます。以前はもっときっちりと仕切られていて、宗教的な理由で肌を見せたくない人への配慮でもありました。




仕切りにも深い意味があるのですね。 あとはこちらの露天風呂、温泉っぽさを感じられて、国籍問わず喜ばれると思います!

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昔は小さな滝をつけたりしてもっと温泉っぽい雰囲気がありました。静かにのんびり入ってもらいたいという思いがあり、温度設定はぬるめにし、バイブラ等はつけていません。




露天風呂の湯船とその隣の水風呂…通常の湯舟だとまたがないといけないですが、段差が低いですね。

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はい、通常だと洗い場の水が湯船に入り込まないよう、湯船と洗い場にはまたぐ程度の段差をつけなければなりません。この湯船は洗い場のない空間にあるので、段差が必要ありません。湯船の縁に頭を乗せて、のんびりとすごしてもらいたいですね。


その向かいにあるサウナはとても広いですね。

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世界湯はサウナ付きの銭湯としてはかなりの先駆けでした。これもひとつグローバルな視点の実践ということで、当初の思いを引き継ぐ意味で、こだわってつくりました。サウナは男性浴室のみになっています。


露天スペースの湯船に限らず、店内に段差が見られませんでした。意識してつくられたのでしょうか。

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段差があるのは内湯の湯船くらいで、ほぼすべてフラットにつくっています。トイレも車いすで入れるよう、広くスペースをとっています。これは東京都の健康増進型浴場という方針に基づいてつくっているからです。待合所を広くとっているのもその関係です。

入ってすぐの待合所、確かに広いです。なにかイベントをおこなったりしているのですか?

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近くに学校が何軒かありますので、学生さんが大人数で来ても待てる場所として重宝してもらっているようです。
イベントに関しては、湯ゆう健康教室という、高齢者向けのイベントをおこなっています。歌を歌ったり、健康がテーマの講座を開催しています。


施設全体の段差や広い待合所など、今回の改装工事でさまざまなこだわりを施設に盛り込まれましたね。 ほかにもここにこだわったというところはありますか?

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浴室の床ですね。ざらざらした感覚があるかもしれません。これは滑りにくいタイルを使っているからです。
オープン日、新装開店のイベントも決まっていましたが、いざ濡らして床を濡らして歩いてみると「これでは滑りにくいとは言えない…」と感じたので、全面張り替えました。床にはこだわっていますよ!


それはドキドキでしたね(笑) 最後に銭湯好きのみなさまにメッセージをお願いします。

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新宿区の銭湯ではいま「ゆげじい」というキャラクターをつくり、地域のイベントに参加して銭湯のPRをしています。
じつはゆげじいの体は新宿区のかたちをしているんですよ(笑)
ゆげじいに会いに、新宿の銭湯にきてくださいね!


風呂デューサーの取材メモ

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世界の屋号は名前だけでなく、しっかりと施設に反映されていました。銭湯といえば富士山という常識をマッターホルンに変更、サウナという最新設備の導入、外国人向けのしきり等、昭和40年代から挑戦をしてきたのです。新しく店を直しても、当時の世界への思いが残されており、「世界への気持ち」感じることができる銭湯です。
(記者:風呂デューサー 毎川直也)



東京都新宿区高田馬場の銭湯「世界湯」

住所:東京都新宿区高田馬場3-8-31
TEL:03-3371-2409
最寄駅:山手線 高田馬場 徒歩7分
営業時間:15:00~25:00
定休日:木曜
設備:コインランドリ / 駐車場 / サウナ /

東京都新宿区高田馬場の銭湯「世界湯」の取材記事はこちら

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