お風呂温泉応援隊長のコラム「菖蒲湯をやってみた 前編」

お風呂温泉応援隊長のコラム「菖蒲湯をやってみた 前編」

5月の季節湯「菖蒲湯」

みなさんは季節湯という言葉をご存知でしょうか?
季節の植物を湯舟に浮かべ、健康を祈願したり、植物の色合いや香り、湯に溶けだした精油成分を楽しむ伝統入浴法です。

季節湯という文化こそ知っていても、材料の調達先、やり方がわからない、お風呂掃除が大変そうといった理由で実施できずにいるかたはたくさんいるのではないでしょうか。

お風呂文化の継承という風呂デューサーの使命を果たすため、材料の調達から加工、後片付けまで自分でやってみたいと思います。
前編で菖蒲を手に入れ、後編で菖蒲湯をつくります。

菖蒲を調達しよう

菖蒲湯をしようと思い立っても、いきなり問題にぶつかります。
そもそも菖蒲はどこで調達すればいいのか…
とりあえず「菖蒲」でネット検索。出てきたのが「堀切菖蒲園」です。行ってみました。

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堀切菖蒲園の最寄駅は「堀切菖蒲園」。
駅の名前が公園の名前…地域の代名詞なのです。
スゴイものが待っているに違いありません。

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駅から歩いて約10分、到着です。
目の前には高速道路、周囲には住宅街。都会のオアシスという表現がふさわしいです。

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これが全部菖蒲です。
まるで田んぼのように、根の部分が水に浸かっています。
湿地を好む植物のようですね。

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こんなふうに生えます。
ぱっと見るとネギです。

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葛飾区の公園課職員のかたが大切に育てていました。
柵のなかにはいったり、菖蒲湯にはいりたいからといって持ち帰ることはできません。

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菖蒲のお勉強もできます。
菖蒲湯を体験するうえで必要な知識は得ておくべきでしょう。読んでみます。

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1行目に衝撃の事実が。


【五月の節句(菖蒲湯)に使われている菖蒲は花菖蒲(アヤメ科)ではありません。】


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…ここの菖蒲、菖蒲湯に使うヤツじゃないのかよ…

そう、堀切菖蒲園の菖蒲はアヤメ科の花菖蒲。
私が求める菖蒲湯に使う菖蒲はサトイモ科の菖蒲なのです。
菖蒲と花菖蒲の説明をするのに「菖蒲」という言葉が6回も必要。
それほどの紛らわしさなのです。これは間違えちゃうのもしかたない!

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勢いで菖蒲園にきてしまった…
がっかりしながらも池に目をやると、とんでもないバランス感覚を持つ亀が池の岩に。 スゴイものを見ることができ、妙な満足感を得た私は、本来まずまっさきに行くべきだったお花屋さんに行くことにしました。

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うかがったのは神田の老舗お花屋さん「石川生造花店」さんです。

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「あのー…菖蒲って買えますかー?お風呂にいれるほうの、サトイモのほうですー」

お花屋さんのお姉さん「はーいありますよー」

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ついに出会えたサトイモ科。お花屋さんで売ってました。

お花屋さんのお姉さん「八百屋さんやスーパーでも扱っているところはありますよ。4月30日~5月2日に仲卸に並ぶので、各お店に並ぶのも5月2日前後になりますね。価格は1束だいたい200~300円くらいです。」

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菖蒲湯をするときのポイントってありますか?

お花屋さんのお姉さん「おうちのお風呂なら1束、5本くらいで大丈夫です。お風呂に入るときにお湯に浸けて、入らないときは抜いておくと長く菖蒲の香りや浴感を楽しむことができます。」

菖蒲とともに湯に浸かり、菖蒲とともに湯から上がる…そういうことですね?

お花屋さんのお姉さん「(?)えーっと………そういうことですね。」

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お花屋さんにはサトイモ科でなく、アヤメ科の花菖蒲も扱っています。
買うさいは「菖蒲湯につかうほう!」と店員さんに伝えましょう。

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菖蒲を調達できました!ちなみに1束約5本で200円でした。
これをうまいことやって、菖蒲湯をやってみます!

菖蒲湯実践編の「菖蒲湯をやってみた 後編」はこちら。


堀切菖蒲園

〒124-0006 東京都葛飾区堀切2-19-1
開園時間:午前9時から午後5時。ただし、6月1日から6月25日までは午前8時から午後6時まで。
休園日:年末年始(12月29日から1月3日まで)
交通アクセス:京成電鉄「堀切菖蒲園」駅 徒歩約10分
入園料:無料

残念ながら菖蒲湯につかう菖蒲ではなかった花菖蒲ですが、堀切菖蒲園では例年、5月中旬に一番花、その後6月中旬頃まで美しい花を咲かせています。菖蒲湯に入れなかったみなさん、代わりに花菖蒲を鑑賞してみてはいかがでしょう。

石川生造花店

〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2-8-3
電話:03-3251-6677
営業時間:生花部 平日 8:00~18:00 土日祝祭日 8:00~17:00
交通アクセス:都営地下鉄新宿線 岩本町駅1出口より徒歩1分、JR神田駅 東口出口より徒歩5分

神田のオフィス街を支える老舗のお花屋さんです。アレンジの注文やお花の配達も受けつけています。


お風呂温泉倶楽部トリビア「季節湯」のページはこちら

(2014年5月2日更新)
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    (まいかわなおや)

    風呂デューサー


    某スーパー銭湯のオープニングスタッフ、老舗銭湯の番頭、温泉旅館で湯守を経験し、いっぽうで温泉ライターとして各地の温泉宿、銭湯を取材し記事を執筆してきた。
    仕事だけでなく、趣味で北海道の温泉を約2週間車中泊で旅し、都内の銭湯100軒に入湯。 日本で唯一の風呂デューサー。

    23区銭湯

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