生まれて初めての儀式は産湯

生まれて初めての儀式は産湯

人間は、生まれると直ぐ沐浴をしますね。

沐浴と言っても産湯のことです。
今は、産湯って言うけど、昔は「鵜羽湯(うばゆ)」と言っていたそうです。

人生最初の儀式が、清めの湯・沐浴なんですね。

沐浴の意味を知っていますか?
沐は頭を洗うこと、浴は全身を洗うことなんです。

仏教では、4月8日の「灌仏会」俗に言う甘茶祭りでお釈迦様の降臨をお祝いします。
この時、甘茶蔓の葉か甘茶の木を煮出した液体を、お釈迦さまに見立てた像にかけます。
この、甘茶祭りに似た儀式として、良い子に育つよう産湯に赤ちゃんを入れるんです。
産湯に入れてもらったけど、御利益が全然ないと思っている方、毎日ちゃんとお風呂に入りましょう。

沐浴は宗教上の儀式と言う意味合いが強いみたいです。

ヨルダン河でのヨハネによるキリストの洗礼
また、ヒンズー教やイスラム教が水に親しむのは、沐浴が罪、けがれから解放するという考えに立っているそうです。

日本における、禊の起源って知ってますか。
「古事記」の中で、イザナギノミコトが黄泉の国から帰ってきて
日向の阿波岐原で禊祓いをしたことが禊の起源と言われています。

喪の期限がすんだ時に、皆で水辺で、水につかって沐浴する。
また、古代農耕社会で、行われていた、病気・災害などのけがれを清めはらう「みそぎ」が五穀豊穣を祈る行事につながっていたんです。

「因幡の白ウサギ」という神話は御存じですか。

和邇(サメ)を騙し、怒った和邇に皮をはがれ苦しんでいるうさぎに、八十神が「塩水を浴びて、風のよく通る場所で横になるのがよい」と騙しこれを素直に実行して、七店八倒しているところへ「大国主命」が遅れてうさぎの処へ。
そして、こう諭します。「川へ行き、真水で身体をよく洗い、蒲の穂の黄色い花粉を 地面に蒔いてその上に寝なさい。」と。
こうして、うさぎは元通りの身体を取り戻した。

という様な物語ですが、これも、清らかな水で沐浴を行う「功徳」をあらわしたものかもしれません。

まぁ、古今東西、きれいな水やお湯で身体を洗い、体も精神も清らかにするのは、変わらない事なんでしょう。

参考文献
お風呂考現学 江夏 弘著 TOTO出版

(2012年8月30日更新)
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